梅一輪一輪ほどの暖かさ
この俳句は松尾芭蕉の弟子でもある服部嵐雪が詠んだ句で梅の花が一輪、また一輪咲くにつれて 気候も少しずつ暖かさを増していくといった意味が込められています。 寒さの中にも少しずつ春の兆しが感じられるようになってきた今の季節を表す俳句です。 今回は、この句に登場する梅についてご紹介します。
【野梅系】 原種に近く丈夫。枝が細くトゲ状の小枝が多い。
花や葉は比較的小さいがとてもよい香りがする。
【緋梅系】 野梅系から進化した品種。
花は紅色、緋色のものがほとんどで、枝の切口が赤い。
【豊後系】 杏との関わりが深い品種。
枝はやや太く、花は大ぶりで淡紅色が多い。
梅の一流ブランドとして知られる【南高梅】ですが その由来をご存知でしょうか。
1950年に開催された梅優良母樹種選定会において最優良品種となったのが高田貞楠氏が発見、栽培した「高田梅」でした。この選定会に尽力したのが南部高校の教諭を中心とした園芸科の生徒だったことから南部高校の「南」と高田梅の「高」から南高梅と名付けられたそうです。
1~2月に香り高くツヤのある黄色い花を咲かせる蝋梅 名前や花の形から梅の仲間と思われがちですが、実は蝋梅と梅は全く別の植物です。 梅がバラ科なのに対し、蝋梅はクスノキ目ロウバイ科に属しています。 実の形も梅は真ん丸ですが、蝋梅の実は細長い形をしており、その実にはなんと毒が含まれているそうです。